長崎県の魅力向上につながる事業を全国公募した平成21年「長崎夢プロジェクト」にて優秀賞を受賞した「とるけん長崎」は今年で第7回目になります。

  長崎県の魅力向上につながる事業を全国公募した平成21年「長崎夢プロジェクト」にて優秀賞を受賞した「とるけん長崎」は今年で第7回目になります。このコンクールは、上野彦馬を源流とする商業写真発祥の地・長崎で、観光推進のための「写真賞」を創設したものです。これまでに「コンクールがきっかけで何度も長崎へ行った」「長崎通になれた」など、多数の声が寄せられ、回を重ねる毎に、ますます多様な作品が集まり魅力の発見になっております。第7回のコンクールでは、長崎デスティネーションキャンペーンともタイアップし、前回を上回る294名、応募総数1、388点（うち県内は46・9％、県外53・1％）、うち県内外の高校生から77名の応募がありました。また、今回より組織を変更し、推進委員会の名誉会長にさだまさしさんを迎えました。今後も団塊の世代や高齢者、女性写真愛好家を呼び込むことによって、観光客、宿泊客、リピート客を長期的に増やすねらいです。長崎の芸術文化的イメージの向上を図り、世界新三大夜景にも選ばれた撮影素材や「明治日本の産業革命遺産」など恵まれた長崎の特性を活かし、「観光長崎」の発展に寄与し、教会群の世界遺産登録を応援すると共にスポンサー賞をもうけ長崎を活性化する企画となっております。

  「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界文化遺産登録支援として企画された「長崎写真コンクール・とるけん長崎」は回を重ねて今回で７回目を数え、この間、多くの写真愛好者に参画出品して頂き発展して参りました。 　今回は従来よりテーマ部門賞が増えたこともあり応募点数が１、３８８点に及び、内容的にも充実して従来に類を見ない新しい作品が多数ありました。 　厳正な審査の結果、最高賞の「長崎写真コンクール実行委員会賞」には各テーマ部門のトップ賞の中から「長崎の教会群とキリスト教関連遺産テーマ」の「祈りの時」が選ばれました。この作品は田平教会堂の玄関前に飾られたイルミネーションを大きくフレーミングして堂内でのミサを撮影した写真であり、神聖さに輝きを加えてキリスト教会を表現した従来に類しない素晴らしい作品です。又「長崎の世界遺産賞」の「朝もやのなかに」はジャイアントカンチレバークレーンを暖色系の朝靄で包み込むように描いた情緒的な表現の優秀な作品です。更に「NCC長崎文化放送賞」の「出港の時」は長崎に寄港した豪華客船が離岸する情景を捉えた写真ですが、斜めからの採光が効果的で見送るチアーガールとその影が作品度を深め余韻のある優秀な作品です。その他の受賞作品の中では、南国では希な降雪中の客船夜景、ながさきくんちのお下りのスナップ、路地裏にどっかと坐る猫、神社の締め縄をフレーミングした崎津教会堂の作品等など優れた作品となっています。 　今回の審査については委員長の他に長崎巡礼センター理事長、長崎県観光連盟専務理事、長崎国際観光コンベンション協会総務部長、全日本写真連盟西部本部事務局長の４人が任に当りました。 　これら栄えある賞に輝かれた方々に対し審査員一同心からお祝い申し上げます。 　引き続いて第８回の本コンクールも予定されております。撮影からプリントに至る過度な技術に拘ること無く、作者の感動なり想いなりを被写体に対峙した率直な写真作品を、更に高校生の若い感性で捉えた作品など多くの出品をご期待しております。